toggle
2017-11-30

北帰行

母は年が開けるとまもなく90歳になる。
秋口に、「私もう長くないと思うから、顔を見せにおいで。」
と電話があったので、父の20数回目の命日にあわせて
秋田に帰省した。

リュウマチで、体こそあまり動かせないが、良く食べ、
良くしゃべる母を見て安心した。思ったより元気だった。
父の命日といっても、今年は何かをするわけでもない。
思い出話に花が咲いた。
初めは楽しかった話でみんなで笑い、盛り上がるが、
そのうち 母はだんだん悪口になっていく。親父もたまったものではない。

「また来るよ。」と言って、帰路に着く。
もう少し頻繁に帰ろうと思う。

山形県を通過しているうちに天気がだんだん荒れ出して、
東北の冬らしい天気になった。
新潟県との県境の峠は雪だった。

峠を越えた海沿いの温泉で一泊して、翌日はそのまま
日本海に沿って走る。昔ながらの風情を残した街を通過する。

途中で人気のない、もの寂しい漁村が見えたので入って行く。
車を降りると、どこからともなく4,5匹の猫が走り寄ってきた。

車を移動しても、また別の猫が3,4匹はよって来て
足元に纏わりつく。
とにかく、車が来ると猫が集まる不思議な漁村だった。

新潟からは、最短の距離で柏崎に向かう国道116号線を走る。
目的があった。
いつも見ている日本のディープスポットを紹介する
サイトで知ったドライブインに行ってみたかった。
数年前から知っていたが、このあたりはいつも高速道で
通過するのでかなわなかった。
以前から何度と無くネットで見ていたので、
たどり着いたドライブインは、いつも見ていたままそこにあった。
感激というより、確認したといった感じだった。
ただ、トーストの自販機で買ったハムサンドトーストには
感激した。見た目を裏切る美味しさだった。

思いがけないところにまだまだ知らない、いろんなモノがある。
それに出会う旅、探す醍醐味がたまらない。