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2017-07-07

色街

この間、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で、
福士蒼汰が我がふるさと(秋田県能代市)を訪ねていた。
町の中心部に八幡神社があって、
その参道脇に古くからある料亭の広い座敷で食事をしていた。
幼少の頃、親戚の結婚式で何度か来たことがある。
地元では有名な大きな料亭だったが、何年も前に
営業はやめている。今は文化財になっているらしい。
料理は別の料亭からの仕出しということだった。

「江戸遊里盛衰記」という本を読んでいたら、
能代という港町は江戸時代、北前船の寄港地として
ずいぶん栄えたらしい。
当然、遊郭が出来て、3月3日から9月9日までは
上方はじめ、全国から遊女が集まったという。
花魁道中なんかもあって、
当時あった料亭の欄間には金魚が泳いでいたという。
今の町を見ると、はるかにはるかに遠い昔のようだ。
今は文化財なんかになってしまった料亭に
わずかに当時の豪奢の名残りがあるんだろう。

先日、撮りためていた「タモリ倶楽部」で
ストリップ劇場の回を見た。
常連客には踊り子を応援する「オタ芸」があって、
ちゃんとアイドルなんだと思った。
慰安旅行のお座敷ストリップしか見たことがなかったが、
あれに比べたらキレイだし、なんだか微笑ましい。
以前、東京のどこかの老舗のストリップ劇場が閉館する
最後の日をテレビで見たけれど、大勢のファンが押し寄せていた。
中には女性も結構いて、今は女の子のファンも多いとか。
都会にはまだ生き残っているが、
地方の歓楽街には滅多に見かけなくなった。
たまに見つけると、行ったこともないのに
ノスタルジーでいっぱいになる。
(写真は諏訪湖畔の劇場)

古い時代から形を変えながら生きながらえてきた
ひとつの文化が、今 滅びつつあるように見える。
でも、もしかしたら、また形を変えて
逞しく続いていくのかもしれない。

20代の前半、大阪の広告代理店にいた時、
年配の ある会社の社長が、
「おまえの生まれた頃はもう”赤線”は無かったか?可哀相になぁ。
最高の学校だったぞ。」
と遠くを見るような眼で懐かしんでいた。
どんなんだったんだろう?