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2017-05-20

7年目

昨日から、横浜・上大岡 京急百貨店での展示が始まった。もう7回目になった。

去年まで百貨店入口を入ったすぐの、ブランドショップに囲まれた目立つスペースに
特別にステージを作ってもらって、最初の2年は十色屋だけで、
3年目からは家内の仲良し2人を加えた3人展として続けてきた。
昨年の展示の時、店内の改装でそのステージが無くなるので来年は未定と聞かされていた。
その後、私たちを呼んでくれた上層部の方や、
担当主任の方が別のグループ会社に行かれたりしたので今年はもう完全に無いものと思っていた。
ところが、「7階のギャラリーでやりませんか?」とのお誘いがあった。
家内たちはとても喜んだし、気合いが入ったようだ。
何より、横浜に一週間滞在できるというのが一番の魅力なんだと思う。

7年前の2月のある日、冬で、お客様も滅多に来られない時期、
たまたまいらしたお客様を家内が接客している時に、
スーツを着た男性が来られて商品をいろいろ見始めた。
男性だから私でもいいだろうと思い接客に出たところ、
京急百貨店の名刺を出されて、5月に展示してもらえないかと言う。
5月はゴールデンウイークがあり、その後、毎年十色屋で企画展をしているので、ちょっと無理だと思うと話をした。
本当にスケジュールが一杯だったのだけれど、
実は、上大岡は30年ほど前に、仕事で何度か行ったことがあった。
当時の上大岡を思い出して躊躇していた。
百貨店など無い、古びた商店街のイメージだった。

ところが、接客を終えた家内が「なになに?」と入ってきて、話を聞くなり
「やりたい。やります。」あと先考えずに決めてしまった。

家内は前年の秋、思いがけない病で入院・手術をしていた。
普通に働けるということの意味やらしあわせを
強く感じていた時期だったんだと思う。
翌月には東日本大震災があり、中止かな?と思い、
少し経ってから電話したら「中止にはしません。」とのこと。
実際行ってみた上大岡は、30年前の面影など微塵もなかった。

銀座や日本橋の百貨店とは違い、地元密着型の百貨店である。
「ウチはスーパーみたいなもんです。」と言っていた。
今日お買い上げくださったお客様が翌日も来られる。
友達や家族を連れて何度も来てくれる。毎年来てくれる。
通りすがりのお客様じゃないんだと、目から鱗の思いだった。
銀座や恵比寿の百貨店でもこんなに忙しくはなかった。

7年を経て、家内たちは今年も楽しそうに横浜にいる。
担当部署の社員の方々ともずいぶん気心が知れているようだ。
いつまで続くかはわからないけれど、
彼女たちにとって、一年の最大の目標であって、楽しみでもある。
もうしばらくは続いてほしいと思う。